印西ポップカルチャーをつくる人物をインタビュー!
インザイのジンザイ。
印西のオリジナルをつくるのは、街中でも目立つ人に違いない! 編集部が独断で選んだ“印西ポップカルチャー”を支える人物をリレー形式でインタビューします。
加藤誠さん(49)/北総鉄道・技術部車両課所属
何をもっても安全第一。原っぱの頃から、インザイの交通を支えてきた。
― 千葉ニュータウンと都心を結ぶ、印西市民のライフライン「北総鉄道」。その中枢ともいえる車両基地が印西市にあるのは、皆さんご存知かと思います。5人目のジンザイさんは、なんと同車両基地に勤務する北総鉄道・技術部車両課の加藤誠さんです。本日は、よろしくお願いします!
加藤:こんにちは! 北総鉄道の加藤誠です。よろしくお願いします!
― ま、眩しい……! 印西市民の足は、こんな素敵な笑顔の方に支えられていたんですね……。
加藤:おそれいります(笑)。不思議な企画に呼ばれてしまいましたが、今日は何を話しましょうか?
― そうですね。まずは加藤さんのご経歴を簡単に聞かせてください。加藤さんは、千葉の出身とききました。北総鉄道に入社されてから印西に移住して、もう25年程だそうですが、移住当時、街の印象はどうでしたか?
加藤:当時はまだ25歳で、「とんでもない田舎に来てしまった……」と思いましたね(汗)。その頃は、印西には何にもなかった……。その名の通り「そうふけっぱら(草深原)」だなと(笑)。でも、歩いてすぐに里山があり、田畑が広がる風景は、私にとって新鮮でした。
― 同じ千葉なのに、すごく対照的な街から移住してきたんですね〜。
加藤:以前は埋立地の街に住んでいたので、自然が少なかったんです。印西にきて、カブトムシやクワガタが、自分で採れると気づいた時の衝撃たるや。買わなくてもいいんだ!?って(笑)。そんなことを、大人になってから楽しめるようになったんです。あとは、もっぱら釣りや、自転車が楽しくて。潮風が気持ちいいんですよ。
― 昨今の街の様子からすると、何だかうらやましい気がします…。お仕事はどんな感じだったんですか?
加藤:朝の仕事前に、社員同士でカブトムシを取りに行ったりして、いい大人がはしゃいでました(笑)。でも真面目なことを言いますと、当時はまだ車両基地もなかった頃で、住民も少なかった。正直、会社としては苦しい部分もあったんじゃないかな…。でも北総鉄道はそうした発展途上期から、市民の暮らしを第一に、ニーズに合わせた地域密着型の運営を目指してきました。
街も道も人も、鉄道で繋いでいく。
― そのあたりの環境も、また今とは異なっていたのですね……。しかし、そうしてこの街の変化を目にしてきた加藤さんからすると、印西の“オリジナル”な魅力はどんなところにあると思います?
加藤:「地域のつながりが濃い」ことですかね。地域活動に熱心なお父さん方が結構多くて、私も自治会や夏祭りの役員をしていますが、ありがたいことに友人が沢山できました。そういえば、前にこの企画に出た「なべだな」さんに大きいツボがあったでしょ? あれ、うちにあったものなんですよ。
― そうなんですか! お知り合いだったんですね。
加藤:いや、お会いしたことはないんです。自治会の知り合いがうちに来た時、玄関にずっと置きっぱなしにしてたツボを「持っていっていい?」っていうんでOKしたら、なべだなさんに行き渡ったみたいで。きっと、あちらも知らないと思いますが……変な繋がりですよね(笑)。
― 会ってなくても、いつの間にかどこかで繋がっている…。北総鉄道と市民の暮らしもそうやって繋がってきたのかもしれません。
加藤:何ですか、急にまとめみたいなことを言って……(笑)。でも、長年勤めるにつれて私の暮らしも変わってきたことは確かですね。これまで3年程は、主に現場で運転や点検などを行う車両区長を務めていました。
― ということは、現場のリーダー…! スゴイですね!
加藤:いや〜けど当時、車両区長になったときは家族からの反応が……。普通はね、「昇進おめでとう!」ってなるはずなのに、以前の24時間勤務から勤務体制がかわったことで「平日は毎日帰ってくるの?」とドライな反応でした。おいおい、前より頑張ってるんだから、もっと喜んでくれよと(笑)。
― ええ!! 私だったら、牧の原公園の丘で、夕暮れを見つめてたそがれちゃいます!
加藤: いやぁ、まあ昔からそんな感じで、本当はいつも労ってくれてはいるんですよ(笑)。それで私はそこから3年ほど車両区長をやって、去年の11月に異動になったんです。今は課長補佐として、予算関係の調整や担当官庁との窓口を担当してます。
― あ、つい昂ってしまいました……。ではますます、縁の下の力持ちですね。新しい環境は、いかがですか?
加藤:まだ慣れないけど、デスクワークも新鮮です。やっぱり現場のほうが性には合っているんです(笑)、でも北総鉄道の理念を、後輩に伝えていきたい思いは強い。この現場を支えるための知識だけでなく、地域貢献の姿勢を伝えていかないと。後輩に道を繋いでいきましょう。
― 印西と東京だけでなく、次世代への道も繋ぐんですね(鉄道だけに)! 飄々とおっしゃいますが、それが自然にこなせるのは素晴らしいことです。さて…、色々とお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、読者のみなさんに一言いただけますか?
加藤:北総鉄道はこれからも地域のみなさまと共に歩み、成長していきます。何より安全第一に、印西市民にとって快適な移動を実現していきます。だから、どうぞあたたかく見守っていただければ。これからも、宜しくお願いします。
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加藤誠(MAKOTO KATO)
千葉県千葉市出身。北総鉄道に入社後、25歳で印西に移住。今年50歳になるため、人生の半分を印西で過ごしている。毎朝、朝ドラを鑑賞後に出勤するのが日課。休日の趣味は釣りとサイクリング。
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千葉県北西部に位置する印西市は、千葉ニュータウンをはじめとする住環境と豊かな自然に恵まれ、「住みよさランキング」7年連続の全国1位も記録しています。しかし、そんな“住みよさ”の一方で、個性があまり目立たない……という声もちらほら。
「MAKE INZAI ORIGINAL」は、そんな印西に市民の手で“印西らしさ”をアピールするモノ・コトを作り出し、印西の新しい魅力を発信していくプロジェクトです。
新しい「印西のオリジナル」をアピールするイベントやワークショップを、継続的に行なっていきます!